VSEを実行スペックを満たしていないPCで起動した場合の検証
前回の続きで以下のようなVSE実行に必要なスペックを満たしていないパソコンでVSEを起動するとどうなるかを検証してみました。
Microsoft Robotics Developer Studio 2008 Express Edition (以下、RDS 2008 Express Edition)ではVisual Simulation Environment(以下、VSE)実行のためにグラフィックス カードは頂点シェーダ VS_2_0 以降またはピクセル シェーダ PS_2_0 以降がサポートされている必要があるようです。
今回、確認に使用したマシンのスペックは以下の通りです。
OS:Microsoft Windows XP Home Edition Version 2002 Service Pack 3
CPU:Intel(R) Celeron(R) M processor 1.3GHz
メモリ:736 MB RAM
普段何も手をいれていないパソコンにRDS 2008 Express Editionをインストールしようとするのはかなり大変です。。。。
ネットワーク環境やパソコン性能の依存が大きいとは思いますが、私はVSEでHello,WorldのサンプルVPLを実行してみるまでになんと合計14時間近くかかりました。。。
(途中、運悪く(?)Windows Updateと重なってしまい、2時間半くらい待ちぼうけをくらったせいもあるのですが。。。)
まずはRDS 2008 Express Editionをインストールしました。詳細はこちら。
今回、RDS 2008 Express Editionをインストールしたパソコンは
- Maximum Vertex Shader: VS_1_1
- Maximum Pixel Shader: PS_1_4
と、VSE実行スペックを満たしていませんでした。
そこで、
スタート → すべてのプログラム → Microsoft Robotics Developer Studio(RDS)2008 Express Edition → Visual Simulation Environment 2008 Express → Lego NXT Tribot Simulation
を実行したところ、紫色の画面はでませんでしたが、色合いが悪く、ボタンを押してみてもLegoは動きませんでした。
また、(RDS 2008をインストールしたフォルダ)\Microsoft Robotics Dev Studio 2008 Express\samples\VPLTutorials\Tutorial1にあるHello Worldは実行可能であることが確認できました。
が、この時に気になったのがVPL上で'Simple Dialog'ブロックのところに
Service 'Simple Dialog' was not found.
試しにServices欄で"simple"というキーワードで検索してみたところ、"Simple Dialog"は存在していました。
また、再度、VPLを起動してみたら今度は
No services found.
となり、Services欄に一つもサービスが表示されなくなったり、(これはしばらくするとサービス一覧が表示されるようになったので、処理に時間がかかっていただけかもしれません。)
前回のような"DirectionDialogt"ブロックとNXTのマニフェストファイルを使ったVPL図を作成しようとしたところ、(あ゛・・・また、Dataブロックのパラメータ指定を間違えてました。。。(ρ_-)o「Forwards」ではなくて「Name」にしないと。)"Simulated Generic Differential Drive"が見つからなかったり。
どうも動作が不安定なようです。
これらが事前にVisual Studio類のインストールをせずに先にRDS 2008 Express Editionをインストールしてしまったことが原因なのかを検証するため、次回はVisual C# 2008 Express Editionをインストールしてみます。
(なんとなく、マシンスペック条件を満たしていないことが原因なような気がしますが。。。)
- 結論
VSE実行時に紫色の画面がでてしまうのは恐らくスペックを満たしていないことが原因だと思っていたのですが、場合によってはそういう現象になるかもしれないとしか言えない結果となりました。